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Author:sumaimachi
住まいとまちづくりコープ 
       代表 千代崎一夫
1992年に住まいの事は何でも相談できる場として、事務所を設立。主にマンションや団地などを総合的に診断し、長期営繕計画作成、大規模改修工事企画、監理、規約や管理システム見直し、管理組合顧問などをしています。

〒174-0072
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東日本大震災 外房調査
千葉県外房海岸南地域部分調査報告

昨年3月に千葉県旭市の視察調査をしました。九十九里浜の北部だったので今回は今回は5月3月に南部分がどうなっていたのかを見てきました。
勝浦市、夷隅郡御宿町、いすみ市、一宮町、長生村、白子町、九十九里町、山武市蓮沼町、山武郡横芝光町を見ましたので九十九里のうちの九十里くらいを超高速で通ったことになります。
今回見てきたのは70㎞程度の海岸線ですが、14ヶ月も経つのに津波に対する対応は始まっているが遅いという印象を受けました。
09年3月に改訂版の出されている千葉県発行の「防災誌 元禄地震―語り継ごう 津波被災と防災」の巻末では次のようにあります。
「津波への心得六か条」
 ・海辺では 揺れたらすぐに 高台へ
 ・ゆったり揺れ 小さな揺れでも 津波来る
 ・揺れずとも 津波警報 即逃げろ
 ・海遊び 注意報でも あなどるな
 ・繰り返し 津波は襲う 気を抜くな
 ・日ごろから 家族で確認 避難場所
このようなことが海岸沿いで分かるようになっていることが必要だと思いますが、表示灯では、そうはなっていませんでした。
「観光客が少し心配になっていて注意深く見ている」というレベルでチェックしてみました。
地震と津波による大きな被害を出した後でしかも余震も収まらない中ですので、遅れているということは間違いありません。

勝浦市では前に相談のあった高台に建つリゾートマンションを見て規模や形状を確認して、その下の海岸にある川津漁港に行きました。
近所の人に3月11日のときの様子を聞くと「漁港では水面が上がった程度で被害という程ではなかった。住宅等の被害は津波ではなかった。結構揺れた。津波のことを考えるのなら海の近くには住まない方が良い」といわれました。
勝浦市役所も消防署も高台にあります。
御宿町では改修工事中のマンションがありましたので、足場のかけ方から判断すると通常の改修工事ではなく、部分的な工事のようでした。
いすみ市を通って一宮市では「津波避難場所 アンジュール一宮」という道路標識を見ました。国道128号線沿いにあるマンションです。マンションの前には「津波一時避難場所」との看板が出ていました。14階の建物で向きは海と並行に建っています。
もう少し北の長生村では昨年9月に設置した「地盤標高表示板(津波注意)※危険区域 この周辺の標高は1.0m 津波マーク」がありました。もう一つの標識は「避難場所 一松小学校と一松保育所 1.6㎞先」とありますが、こちらは避難マークはありますが、津波マークは付いていません。5m離れたところには「延宝地震の再来 想定津波高」というものがあります。
これではどれが大切なのかが分かりません。千葉県としては「元禄地震」の被害が一番大きかったから防災誌をつくったのではないかと思いますがいかがなものでしょう。千葉県庁と長生町役場の連携が取れていない気がします。
白子町、九十九里町を北に進んでいきました。有料道路なのに道路のフェンスの金物は極度に老朽化していました。潮風の影響と思いますが、沿岸部であれば塩害は建物の建築時及び維持管理にとって前提条件です。
九十九里町にある「国民宿舎サンライズ九十九里」は海を遮るように建っていて眺望を犯しています。しかし建物は2階半程度まではピロティでその上の3層にわたって宿泊室があります。宮本只永事務所の設計ですが、結果的には津波対策になりますが、意図してこういう設計なのかは分かりません。
蓮沼町に入り、ユーチューブで見ていた津波の現場に当たりをつけて探してみました。蓮沼海浜公園の脇のホテルなどかなと思っていました。付近には大きな建物がないのでホテルMに入ってみました。支配人に話を聞くとやはりここでした。「宿泊していた学生が撮影をして、すぐにユーチューブに流されてしまった。1階のフロアに40㎝まで迫った。その日は大学の合宿が3つほど入っていたが、2つは中止して帰ったが、投稿した大学は2日に後まで滞在していた。親からは早く帰して欲しいという電話が沢山あった。池も水没したので、たくさん飼っていた「鯉」は、「ボラ」に変わったしまった。今は生き残った鯉とボラが一緒にいる」とのことです。
貸自転車もありましたが、錆だらけで津波に浸かったのか手入れが良くないのかは分からないほどです。夏のシーズン中だったらこのような海浜公園等も含めた被害の規模はさらに増えただろうということは容易に想像できます。
さらに北の山武郡横芝光町では標識が電柱につけてあります。海沿いの屋形という地域では「津波注意 ここの地盤は海抜0.8m」というものまでありました。この地域の民宿は営業中止になっているところもあるようです。避難標識は「津波避難ビルのロゴ 1㎞ テンダーヴィラ九十九里 一時避難場所」とあります。津波に対する避難ビルとしては遠すぎます。もっと近い場所に安心して避難できる場所が必要です。テンダーヴィラ九十九里はホテル機能も持つ会員制の14階建てのリゾート施設です。
直接の被害も出た地域にしては対策がまだまだ遅れているということが実感できました。
東北に調査に行った人は自分たちの地域で津波の対策を耐震診断・補強と同時に考えるために実状を報告し、防災の意識を高めるための努力をしましょう。



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防災 | 21:22:43

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